かごめの家族が温泉旅行に出かけた、二日目の夜。

かごめの部屋の消された電灯の下で、半妖の少年がパジャマ姿の少女を抱きしめていた。

「だめ…か…？」

「…だめよ。」

少年はむっとしたように言う。

「折角おまえと二人きりなのに、もったいねえだろっ。」

「…昼間したじゃないの。」

「あれは、おまえが悪ぃんだろ。おれのせいじゃねえ。」

「だって…。」

犬夜叉はかごめを抱きしめた腕の力を強めて甘えたように耳元で囁く。

「おまえが傍にいるのに、何にもしねえわけいかねえじゃねえか。」

「もう、どういう理屈よ。」

「勃っちまったもん、しょうがねえだろ。」

「だって、疲れちゃったんだもの。」

「かごめえっ…！」

「今日はもう寝ましょ。」

「〜〜……。」

犬夜叉は諦めたように深い溜息を一つつく。

かごめを離すと、がっくりと肩を落として窓に向かった。

「犬夜叉？」

「おれは、外にいる。」

「えっ…。」

かごめは窓を開けて枠に足を乗せた犬夜叉の袖を掴んだ。

「寂しいから、傍にいてよ。」

誰もいない家で一人で寝るのはとても寂しい。
かごめは犬夜叉の手を引いて枠から降ろすと、窓とカーテンを閉めた。

「それだと、おれが辛えんだが…。」

犬夜叉の手を引いたままベッドに導く。

「ね？犬夜叉。」

彼を隣に横たえてタオルケットを掛ける。

「おれが辛えんだが…。聞いてんのか、こら！」

犬夜叉の手を握ったままかごめも布団に潜り込んだ。

「おやすみ。犬夜叉。」

「…。」

かごめは枕に深く頭を沈めて幸せそうに瞼を閉じた。

「おい…。」

「…。」

どうやら本気で眠るつもりらしい。

「ふざけんなっ！この状態で何もやらせねえ気かっ！生殺しじゃねえかっ！！」

「あん！やだ…。」

「かごめっ…！」

犬夜叉はかごめの頬に口付けながら胸の先端をパジャマの上から摩った。

「もう…。」

かごめは諦めて溜息をつく。

「じゃあ、…手…でしてあげる…。」

「手だけ、か？」

「…………他…にも…。」

「おまえにおれをいかせられるのかよ。人間の時とは違うんだぞ。」

「えっ…。」

そういえば以前したときは人間の姿だった。
かごめはとんでもない提案をしてしまった事に気付いたが彼はすでに衣を脱ぎ始めている。

「ちょっと、何で全部脱ぐのよ！」

「いいだろっ。気にすんなよ。」

裸になった犬夜叉はベッドの上に乗って胡座をかいた。

「しっかりやれよ。」

灯りの消えた部屋の中だが、うっすらと輪郭は見える。
視線を落とすと彼の大きな塊がわくわくしながらかごめを見上げていた。

かごめは覚悟を決めて屈みこむと両手でそれを包む。

左手で抑えて右手で掴み、そっと上下に扱いた。

「そんなんじゃ、いけねえ。」

「〜〜…。」

顔を近づけて口に含んだ。吸いながら、舌で撫でる。

「あ…。」

感じてくれているらしい彼の反応を聞きながら、先端から溝にかけて舌先で丁寧に舐める。

「んっ…。」

右手で彼のふたつの袋果を摩りながら、さらに口を動かす。

「はっ…。」

舌で先端をつつきながら、唇に力を入れて表面の皮膚を上下に滑らせた。

「…ああ…。」

彼は左手でかごめの頭を抑えると右手を後ろについて、そっと腰を揺らした。

「んんっ…！」

小刻みに口内への進退を繰り返す。

「ん…んっ…。」

「あ…！」

自分で動かさなくていいのは楽だが、口一杯に硬いものを頬張った状態ではかなり辛い。

「んんんーっ！！」

口がふさがれてるのでなんとか苦しいことを訴える。

犬夜叉が手を離すと、解放された口で呼吸し疲れてだるい唇を手で抑えた。間髪いれずに彼はかごめの腰を引き寄せた。

「きゃあっ！」

パジャマのズボンを下着ごと片足だけ脱がす。

「ち、ちょっと！犬夜叉！」

仰向けになってかごめの腰を抱きしめ自分の上に馬乗りにさせると

「やっ！きゃっ！」

その茂みに顔を埋め花弁を広げて中央に口付けた。

「きゃあああっ！！」

「離すな。」

かごめは目の前にある彼の塊を両手で掴んだ。

　や…やだ…。これ…、シックスナインって…やつ！！？

彼の舌がかごめの秘部を執拗に攻める。

「やっ！やっ！犬夜叉！ああっ！」

「おい！真面目にやれよ！」

一瞬離した唇と舌を、また茂みの中に戻す。

「きゃあっ！ああっ！」

口は悲鳴を上げるのに忙しいので手で何とか扱く。

「ああんっ！きゃああっ！」

彼の視界にある自分の姿を思うと恥ずかしくて気を失いそうになる。

自分の視界一杯に彼の下半身。
すぐ目の前には、おおきなその象徴。

自らの下半身では予想のつかない動きをする熱い舌。

「あっ！きゃあっ！」

かごめは嬌声をあげる合間にも必死に肉棒の先端を舐めた。

「あああんっ！あんっ！」

花芯をつついていた彼の舌が泉の源に差し込まれた。

「ああっ！やっ、やっ！」

透明な蜜が滴り彼の頬を濡らす。

「ああんっ、ああっ！」

徐々に身体が痺れてかごめの手も力が入らない。

「ちゃんとやれよっ！いけねえじゃねえか。」

再び、その唇が花芯をついばむ。

「ああああっ！！」

犬夜叉を手と口でだけで終わらせるのはプロでも無理かもしれない。
もう痺れと疲れで手が動かせない。

何よりも、身体のどこかが自分では認めたくない何かを無性に求めていた。

無限のように、沸きいでる泉。

渇望する肉体。

少女は目を背けていた自らの身体に混在する魔物の正体を

知った。

かごめは力尽きて彼の身体の上に倒れ、消え入りそうな声で言った。

「い、犬夜叉、普通に…して…。」

「ん？」

「…し…て…。」

犬夜叉は少女を横たえると、起き上がり

蜜に濡れた口元を手で拭いながら聞いた。

「…欲しいのか？」

「…ぅん…。」

耳元に唇を寄せて囁く。

「はっきり言えよ…。」

「…ほ…しい…。」

「もう一回だ…。」

「……欲し…い…。」

「よおし…。」

彼はかごめのパジャマを全部脱がせ

「欲しかったんなら、もっと早く言え。」

「もう…。こんな…の…、あたしじゃ無いわ…。」

ぐったりと横たわった少女の両足を立てて、開く。

「なに言ってんだ。おまえだろ。」

「こんな…こと、言うなんて…あたしじゃ、無い…。」

足の間ににじり寄り、覆い被さる。

かごめの下腹部に、なにか硬いものが置かれた。

「おまえだ…。」

「違うわよ…。」

胸の先端を舐めながら、両肘をついて、その手がぐっと肩を掴む。

「おまえはかごめだ…。」

「違うったら…。」

彼は、腰を引いて

「おれの…かごめ…。」

「あっ…！」