はーれくいん犬夜叉　２ 「かごめ・・・」 いつもはジーンズにカットソーというややカジュアルな装いの多い女子大生であるか ごめが・・・ 清楚ではあるが、どちらかというと地味な服装であるかごめが・・・ 今日は淡いピンクの肩出しドレス。 髪をアップに何処の令嬢かと見間違う立ち振る舞いに犬夜叉は内心嬉しいものの心臓 の高鳴りは頂点に達していた。 「あのかごめが、俺の妻になる・・・」 そう思っただけで、幾度か交し合った愛の記憶を抑えることは出来なかった・・・ が、一方で、先程からかごめに向けられている、取引先会社の脂ぎった重役達の視姦 するような眼差しが我慢ならない。 「お前の女は、ファーストレディとしての感性も持ち合わせているようだな。 　あのような者達の視線に耐えるのも重役の妻になる者の務めだ。 ・・どうする？犬夜叉・・・・」 試すような殺生丸の言葉に犬夜叉は返す言葉を失った。 「くぅ・・・かごめ・・・」 ちょうど、‘ブラックスパイダー・カンパニー’の社長への挨拶の途中だった。 「いくぞ、かごめ。」 「きゃあ、犬夜叉！なにするのよ！」 かごめを横抱きにかっさらうとパーティー会場を後にした。 冷ややかにそんな二人を見つめる殺生丸・・・ 「たわけ・・・ 早速、俺の仕事を増やしてくれたな。」 そう言い放ったものの、その眼の中に怒りの炎は見えなかった。 「やだ、犬夜叉・・・どうして・・・？」 「あの厭らしいおやじ達の視線の中にお前を晒すのは耐えられねぇ。」 「どこに行くのよ。」犬夜叉の首に手を廻したまま、かごめが問うた。 「俺の部屋に決まってんだろv」 かごめを横抱きに抱えたまま、エレベーターの最上階のボタンを押す。 ゆっくりと光が数字を昇っていき・・・そして、止まった・・・ 扉が開くと、そこはスウィート専用のフロアー。 足音すら包み込むような重厚な絨毯が廊下にまで敷き詰められている。 かごめを降ろすことなく、ゆっくりと廊下を進む。 一つ・・・二つ・・・三つめのドアが犬夜叉の部屋だった。 キーは既に冥加から預かっていた。 ゆっくりとカードをスキャンすると扉が開いた。 入室を感知して自動的に穏やかな照明が灯った。 もう一つの扉を開けると品の良い家具が無駄のないスペースに配置された２０畳ほど のリビングだった。 奥にもう一つの扉が見えた。 おそらくそこが寝室なのであろう。 「い、犬夜叉。やだ、もう降ろしてよ・・・」上ずるような声でかごめが懇願した。 「ここで降ろして、いいのかよ・・・？」 悪戯っぽく微笑む犬夜叉の眼がかごめを見つめた・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 合作スタッフ　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 イラスト：犬かご　　　　　かりん 　　　　　殺生丸　　ハナコさん 文　　　：　　　　なおみママさん 1に引き続き、壁紙は「十人十色」の鞠さんからお借りしました♪ありがとうございましたｖ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― はーれくいん犬夜叉の続きです！(*^^*) 続きを読みたいとのご要望を多数頂きましたので、このようなことになりましたｖ まず私がかごちゃんかっさらいシーンイラストを描きまして、そのシーンの殺生丸様をハナコさんに描いて頂き、さらになおみママさんにショートショートを起こして頂きました。（≧▽≦） ハナコさんには「冷笑してるか、まったく無視無表情か、お好きにハナコさんのイメージで」とお願いしたら、描いていただいた殺生丸様は二人を暖かい微笑で見つめていてくれました。 やっぱり兄弟仲はそんなに悪くなかったのね〜と嬉しかったです。 なおみママさんは高級ホテルのゴージャスな描写で魅力的に盛り上げてくれました！すごいですね〜スウィ―トルームって！まさにはーれくいんです！ さて、この続きはどうなるのでしょうか？(*＾＾*) 作ったとしても秘密のお部屋行き間違いないですね〜。（邪） ハナコさん、なおみママさん、楽しかったですｖｖ 突然のお願いをきいてくださってありがとうございましたｖ

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