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雲ひとつ無い深遠の空には、こうこうと青白い月が浮かんでいる。 夜更けに目が覚めた少女は、明るい月の光に誘われて ここは若い法師の巧みな話術にのせられた人の良い名主の屋敷。 静まり返ったこんな夜更けに起きているのは異国の寝間着を纏った少女だけであろうと思われたが、そうではなかった。 かすかな気配に振り向くと、紅い衣がそこにいた。 「こんな時間になにやってんだ？」 「犬夜叉…。」 「早く寝ろよ。明日も早えんだ、もたねえぞ。」 「うん…ちょっと、月を見ていたの。」 「珍しくもねえだろーが。」 「綺麗だなあって、思って…。」 小さくため息をついた犬夜叉は、少女の傍らに立って同じ景色に目を向ける。 昼間よりもゆっくりと流れているような緩やかな時を感じて たまには一人になるのもいいものだと思っていたけど 頬に触れるのは少しひんやりとして澄んだ空気。 時折、ぴしゃりと水の音。 どこからか響く切なげな獣の遠吠え。 夜に目が慣れるほど、明るすぎる月に照らされて浮かび上がった二人の姿が、なんだか誰かに見られているようで、誰かに聞き耳を立てられているようで 小さな声で話をするのも気恥ずかしいような、そんな気がした。 「ねえ、犬夜叉。ちょっと来て。」 かごめは犬夜叉の手をひいて、ひっそりと長い廊下を静かに歩いた。 「どこに行くんだ…？」 客用らしい空いた部屋がいくつも並んでいる中から、端の部屋をえらんで滑り込む。 「かごめ…？」 ぱたんと、後ろ手に障子を閉めると、月の光によってつくられた格子状の影が二人に降りかかる。 「な、なんだよ…。」 突然のふたりきりの空間には、あきらかに外とは違った空気が漂っていた。 普段と違うかごめの態度に戸惑う犬夜叉の前に立つと、彼の胸に手をあてて寄り添った。 「かごめ…。」 犬夜叉は、進んで己の胸の中に入ってきた少女の肩をいとおしそうに抱きしめる。 そして顔を覗き込んで確認した。 「いい…のか？」 かごめはそれに答えずに、瞼を閉じた。 「いいんだな…？」 そっと、犬夜叉の両手がかごめの頬を包むと 唇が重ねられ 柔らかい舌の深い侵入を果たした。 甘く絡みつく熱い舌に恍惚としていたかごめは、ふいに畳の上に倒され、伸し掛かってくる彼の重みを感じた。 「い、犬夜叉…？」 さっきまで頬を染めた少年の顔をしていたのに 荒い吐息とともに、かごめの首筋に暖かい舌が這った。 「いや！やっ…犬夜叉…！」 「…厭だと？」 かごめのパジャマを捲り上げて 「きゃあっ！」 「今更、ふざけたこと言ってんじゃねえよ。」 露になった双丘の谷間に顔を埋める。 「あ…！！」 太股に押し付けられた硬い存在を感じて 明日もつらい旅が続くからと、心配して夜更かしを諌めてくれた優しい人が、まさかこんなにも変わってしまうとは 思わなかった 甘く、みていた おとこの、ひとを。 両のてのひらで二つの胸を揉みしだかれる。 「きゃ…！」 違うの 犬夜叉… ちょっと、二人っきりになりたかったの 甘いムードに浸りたかっただけ キスを…して欲しかっただけなの こんな…こんなつもりじゃ無かった 彼は鷲掴みにした張りのある胸の頂きを舌で貪る。 「あ！犬夜叉…！」 こんなの…もっとずっと先のことだと…思ってた もっと大人に…なってからのことだと… ごめん… ごめんね 謝るから だから 許して かごめの寝間着を剥ぎ取ると、自らの緋色の水干と白い筒袖を脱ぎ捨てた。 「や…犬夜叉…お願い…。」 剥き出しにされた胸を覆っていたかごめの両手を掴み畳に押さえ込む。 「やっ…！」 いつもは自分を守ってくれる力強い腕が今は自分の自由を容赦なく奪う。 「おまえが誘ったんだぞ。」 おまえが おまえがおれを挑発したんだ 知らねえとは言わせねえぞ 男には重々気をつけろって おふくろさんに言われなかったか？ 今さら厭と言われても 火がついちまったこいつにはもう逆らえねえんだ 悪ぃな 犬夜叉の右手が、かごめの小さな下着に届いた。 「あ…！まって…！」 「待てねえな。」 もう、待てねえよ おまえは知らねえだろうけどな おれが今まで どれだけこいつを抑えてきたと思ってんだ？ おれが 何度夢の中でおまえを犯したと…思ってんだ？ 男をなめるのもたいがいにしろよ 左腕が震える華奢な身体を押さえつけ 「やあっ…！」 「諦めろ。」 怖い…か おれが…怖いか？ 泣くんじゃねえぞ おまえが悪ぃんだからな 右手の指がかごめの最も秘められた場所にたどり着いた。 「きゃ！…あ…！」 いい…だろ…？ かごめ… いいかげん観念しろよ 「犬…」 いつかこうなるって、分かってたはずだぜ？ 「…夜叉…。」 そうだ ちから抜け 多少痛くても、我慢しろよ？ 優しく…してやるから 「かごめ…。」 もう… 止められねえ |
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